上品な正絹西陣織(有職花菱文様)を兜の吹き返しに用いた8号白練中白威之兜でございます。

江戸時代の頃よりその伝統と技術を守り続け絹織物を製作し続けている京都老舗「誉勘商店」が手掛けた高級感漂う正絹西陣織(有職花菱文様)を使用した眉差・吹き返しと、
千年以上も昔から美術品や寺社仏閣を彩り現代まで脈々と受け継がれてきた和彫り=彫金技術・「鏨彫り」を施した豪華な真鍮製の鍬形が特徴的で、二百七十余年の伝統技術で職人の手が織りなす絹織物と甲冑をコラボレーションさせた兜でございます。
プレスして型抜きした抜き鉢ではなく、数十枚もの金属板を加工し手作業で一つ一つ鋲打ち留め鉢を形成する矧ぎ合せ鉢や、縁起の良い「唐草」文様を模った装飾金物や台輪を使用しており高級感漂います。

ナチュラルで淡い色と場所によって色の深さが異なる木目の美しさが特徴的で人気のある「タモ」材を突板加工で仕上げ、江戸時代の頃より受け継がれてきた匠の技で木々の緻密な色の違いの組み合わせで作られる箱根伝統工芸「寄木細工」をデザイン貼りした台・屏風です。屏風には、古くから松=末と掛け末代まで子孫繁栄・家系が絶えないという意味をもち、延命長寿の象徴とされてきた「松」柄を金彩加工で描かれており豪華です。
天然木目が綺麗な「タモ」材と幾何学的な模様が美しい「寄木細工」を組み合わせた和モダンなデザインの台・屏風に、存在感のある「鏨彫り」鍬形が豪華な兜と縁起の良い「飾り馬」を合わせたオリジナルセットでございます。

※「鏨彫り」とは、小さな棒状の鏨(たがね)を持ち、金属を小槌でコツコツと叩くことで、はじけるように輝く模様を描く技法です。鏨の形状と彫り方の違いで、素材に起伏をつけたり透かしたり、表面の変化をつけるなど多種多様の技術で、素材の表面を彫り装飾効果を高めます。現在では「和彫り」とも呼ばれるこの技は、千年以上も昔から美術品や寺社仏閣を彩り現代まで脈々と受け継がれてきました。最も華やかで技法の幅が広く奥技の深いものと言われ、その美しさと引き換えに難易度が高く継承者が減りつつある伝統の彫金技術です。

※「唐草」とは、つる草が四方八方に伸びて絡み合う文様です。どこまでも伸びていくツタの様子は、まさに生命力の象徴で、古くから一族の繁栄や長寿を意味する縁起の良い吉祥文様として愛されてきました。

※「タモ材」は、モクセイ科の広葉樹でトネリコ属に分類される木の総称「タモ」の丸太からとれる無垢材です。硬い木で加工しやすく、均質な木材がとれるため、家具や野球のバットやホッケーのスティックなど、スポーツ用品の材料としても用いられます。 ナチュラルで淡い色と場所によって色の深さが異なる木目の美しさが特徴的で、スラッとほぼまっすぐ伸びた木目が区切るように淡い色みや黄みがかった層がいくつもできており、1色ではない多様な模様を描いています。

※「寄木細工」とは、日本の伝統文様(市松・亀甲・麻の葉など)を木で寄せて作る特殊な技法です。数年かけて乾燥させたタモ・サクラ・ミズキ等の雑木・倒木から良質な材木を選定し、色の異なる加工木片を寄せ合せて幾何学的な模様のある種板を作ります。その表面を薄く削った物を木製品に貼り、文様・絵柄の美しさを楽しむのが寄木細工です。その完成までには、熟練した技術に加え、大変多くの手間がかかる為、希少価値のある伝統的な工芸品です。

※「松」は、とこしえに青くして不老・静かなるゆえ年を延ぶ・他木の如く松柏のしぼばぬを知る「常磐の松・松の齢」とされ、常緑をして長寿延命を意味する吉祥文様です。松=末と掛け末代まで子孫繁栄・家系が絶えないという意味を持ち、昔から城内に植えられるなどして大変縁起の良い植物として重宝されてきました。

※「飾り馬」とは、馬が大将および重臣らの乗り物であり、また神の乗り物ともされてきたことから、華麗な馬具で飾り立てた馬が跳ねる・駆ける姿は縁起良く、男児の健やかな成長と立身出世を願うのにふさわしい節句飾りといえます。



こちらの商品の特典(サービス品)
・サービス品@緑色の毛氈(もうせん)
・サービス品Aお手入れセット
・サービス品Bお節句説明書
・サービス品Cお子様のお名前入り立札
・サービス品D陣羽織(お子様に着せて頂くと可愛いです)

・国内送料無料です(海外への送料につきましては有料になります)

8号「嵯峨」鏨彫鍬形兜飾り  KH-158
¥138,600(税込
間口55×奥行30×高さ31.5(cm)
※五月人形とその他の細部を御覧になりたい方は別途メールで画像をお送り致します。


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