木目込み兜「奏」シリーズ・「aoto」(あおと)

桐のおがくずを固めた桐塑(とうそ)や木で造形した兜に溝を彫り(筋彫り)をし、生地の端を入れ込み(木目込み)作られる木目込兜は、熟練した技術と大変な手間がかけられております。
職人が手作業で本金箔を押し仕上げた上品な輝きを放つ鍬形、縁起の良い植物「沢瀉」(おもだか)を表現し三角模様に配色された上品な正絹生地が特徴的で、絹ならではの気品の良さや本金箔ならではの輝きと存在感をお楽しみ頂けます。コンパクトサイズの木目込兜ですが、素材にこだわり手間を掛け作られており高級感漂います。

ナチュラルな淡い色合いで色の濃さが異なる美しい木目から人気のある「タモ」の無垢材を使用した円型の飾り台に、天然の秋田杉を使用し「組子細工」でつくられた屏風を合わせました。
組子職人が手作業で丁寧に「麻の葉」の文様を模り木材をはめ込んでつくられた趣ある仕上がりの屏風に、存在感のある本金箔押しの鍬形と正絹生地の配色が特徴的な高級感漂う木目込み兜を合わせた当店オリジナルセットでございます。

※「沢瀉」とは、甲冑の威しの一種で、沢潟の葉の形に似せて上を狭く、裾開きに周囲の色と変えて威すことを言います。沢潟の葉の形が「矢じり」(矢の先端の尖った部分)に似ており、また「楯」のように見える事から「攻めて良し、守って良し」の意味も込めて別名「勝ち草」と称され、この文様を武士が愛用し縁起を担いだものと言われております。平安時代から文様化され鎌倉時代には武家が好む文様として鎧などの防具に用いられました。

「組子」は組子細工とも呼ばれ、小さく切り出した木片を、釘を使わずに組み合わせて美しい幾何学模様を描く工芸品です。木片の切り出しから行い、各パーツには組み合わせる際にパーツ同士を噛み合わせるための溝を彫ります。切り出したパーツをカンナやノコギリ、ノミなどを使って調整し、一切釘などの金属を使わずに丁寧にひとつひとつ手作業で組み合わせて作られます。木を組み込んでいく工程は紙1枚の厚さでもずれてしまうと組み付けが出来なくなるほどの細かい作業で、熟練した職人の技術と木を知り尽くす知識が無いと作ることができない貴重な伝統技術です。

「麻の葉」は4ヶ月で4mにもなるほど成長が早く真っ直ぐにぐんぐん成長していく為、子供の健やかな成長の願いが込められた吉祥文様です。また模様そのものに邪気を払う力があるとされ魔除けの意味もあります。赤ちゃんの健やかな成長と魔除けの意味を込め産着や子供の着物に麻の葉文様は好んで用いられました。

※「タモ材」は、モクセイ科の広葉樹でトネリコ属に分類される木の総称「タモ」の丸太からとれる無垢材です。
硬い木で加工しやすく、均質な木材がとれるため、家具や野球のバットやホッケーのスティックなど、スポーツ用品の材料としても用いられます。 ナチュラルで淡い色と、場所によって色の深さが異なる木目の美しさが特徴的で、スラッとほぼまっすぐ伸びた木目が区切るように淡い色みや黄みがかった層がいくつもできており、1色ではない多様な模様を描いています。



こちらの商品の特典(サービス品)
・サービス品@緑色の毛氈(もうせん)
・サービス品Aお手入れセット
・サービス品Bお節句説明書
・サービス品Cお子様のお名前入り立札
・サービス品D陣羽織(お子様に着せて頂くと可愛いです)

・国内送料無料です(海外への送料につきましては有料になります)

「aoto」本印伝木目込兜飾り  KH-152
¥96,800(税込
間口30×奥行24×高さ37(cm)
※五月人形とその他の細部を御覧になりたい方は別途メールで画像をお送り致します。


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