良質な国産木材「栓」を使用し、美しい天然木目を活かしながら欅色に塗り仕上げられたケースで、土台には昔から福を呼び込むと縁起の良い「猫足」加工を施しており高級感漂う仕上がりになっております。ケース背景には静岡県の伝統工芸「駿河蒔絵」で東海地方の雄大な風景の山水画が描かれており大変豪華です。 

色彩が美しい「銀鶏」の天然羽根を使用した4本の矢羽根には、「青龍」・「白虎」・「玄武」・「朱雀」の四神を示し、東西南北の魔を除ける方位除けの意味があります。
印伝の伝統文様として代々伝えられてきた吉祥文様「宝尽くし」を漆で模った「甲州印伝革」を使用した豪華な矢筒に加え、湾曲加工を施した飾り台や上品な色合いの飾り紐が特徴的です。
四百余年の歴史と伝統を誇る「甲州印伝革」を使用した日本伝統工芸の美しさと豪華さをご堪能頂ける逸品でございます。

※「甲州印伝革」とは、鹿のなめし革を黒・紺・茶・エンジ等様々な色合いに染色し、裁断したあと様々な文様を模った型紙(和紙)を置き、上から漆で模様付けして作られます。
数日間陰室で乾燥させ完成した印伝革は、強く・柔らかく・軽い特徴を持つ鹿革と時とともに色が冴える漆との調和で独特の風合いを出す甲州地方を代表する伝統工芸品でございます。

※「宝尽くし」とは、縁起の良い宝物をたくさん並べた文様で室町時代から福徳を招くと喜ばれ受け継がれてきました。描かれている宝物は時代や地方によって多少の異なりはありますが、宝綸(宝物の鍵)、宝珠(意のままに欲しいものを出せる珠)、打出小槌(振れば望むものが出る小槌)、金嚢(金貨や香辛料の入った袋)、隠れ蓑・笠(姿を消せる蓑と笠)、丁子(常緑で香気あるスパイス)、七宝(輪違いの繋ぎ文)、巻物(お経の巻物)、分銅(金銀で鋳造したおもり)が代表的なもの。これらの組み合わせや個々で意匠となり華やかで品がある縁起の良い文様です。

※「駿河蒔絵」は、漆画面に金銀粉を蒔きつけ加飾する通常の蒔絵と違い、荒い金銀粉の場合は漆で固め研磨して仕上げます。静岡はこのけんらんな消粉蒔絵を得意とし、蒔絵の技法は他の産地の追随を許さないものがあります。変り塗りの多様さと蒔絵意匠の斬新さとの結合が、静岡を特色ある漆器産地として名を高らしめることとなりました。
現在漆器や蒔絵は高級品化してしまった感がありますが、家具や調度品、装飾品、屏風、雛具や塗下駄などの中に、静岡ならではの味わい深い手作りの技が生きており、技ある人達の健在ぶりがうかがえます。


●こちらの商品の特典(サービス品)
・お子様のお名前を書き入れた立札

・国内送料無料です。
(ガラスケースの海外への発送はできません)

吉祥10号 Y050
¥47,800(税込)
幅30×奥25×高45(cm)


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